記憶の放物線: 感傷派のための翻訳小説案内
記憶の放物線: 感傷派のための翻訳小説案内 / 感想・レビュー
くさてる
翻訳小説(主にミステリ)のテキストや会話の印象的なシーンを取り上げながら、著者そのひとの生活や過去の恋愛、家族との関わりなどの感慨が添えられていく。その文章そのものはセンチメンタルだけど、読後感にべたつきや甘えは感じなかった。そのどれもが過ぎ去ったもの、あるいはこれから過ぎ去っていくものへの距離を置いた眼差しだったからかもしれない。ある一定の年齢を過ぎた男性にはとてもしっくりくる感性ではないでしょうか。
2014/06/10
慧
★★
2003/06/26
感想・レビューをもっと見る