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千利休

千利休

千利休

作家
清原なつの
出版社
本の雑誌社
発売日
2004-12-01
ISBN
9784860110390
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千利休 / 感想・レビュー

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キジネコ

戦国の茶、と利休は云います。自由で闊達な価値観。本能寺で信長が討たれ秀吉が戦乱の時代を終わらせる王となったとき利休の茶も終わりの日が見えた、と利休は云います。黄金の茶室は綺麗だったと述懐する利休、そんな自分を許せない、とも。讒訴や陰謀や王の懊悩が利休を殺したかも知れませんが己に科した罪業の重さを測ったのは利休本人であった様な気が致します。利休は光であったのか、それとも影であったのか。何れにしても対を成す遺された片方は起立する能を失う。桃山の爛熟は腐臭を放つ前の刹那の輝きであったのか。謎と興趣は更に深まる。

2015/11/16

さらば火野正平・寺

以前から読んでみたかった漫画。男性程戦国武将に思い入れが少ない為か、過剰じゃない武将の姿に安土桃山時代が新鮮に写る。信長が素敵。何で本の雑誌社から出たのか不思議だったが、後書きでわかった。

2011/06/15

ume 改め saryo

一人の人物をいろんな角度から読み解くのは面白いですね。  出典が同じだと、自己満足に終わってしまいますが(^^;  あとがきが珍しい感じですね。 作者の真摯さが伝わりました(^^)

2013/12/25

あきぽん

茶道の心得の全くない私だが、茶道の心得のある母(と自分の勉強)のために買ってみた。漫画ながら茶道の心得のない私には少々難しかった。驚いたのは名物(今でいうブランド品か?)の値段の高さ。高価なものへの物欲を通り越して”洗練された”「シンプル・イズ・ベスト」にたどり着いた利休。初めから「シンプル・イズ・ベスト」ファッションの庶民の私とは違うんだよね。

2016/06/07

ひめぴょん

千利休が生きた戦国時代は自分の才覚で身分という宿命からさえも自由になれた時代。史実・虚構・伝説を織り交ぜてその歴史と人となりを感じられるまんが。利休の死で戦国の茶は終わり、伝説となった。信長、秀吉との関わりなど茶が政治に使われていたことを感じられる。名前しか知らなかった利休の生涯がざっくりではありますが、まとまって読めたのが良かったです。大河ドラマを見ているようでした。 この時代における茶の湯は政治のひとつの手段であったのだと実感できました。解説コラムにある収蔵美術館は気になったのでチェックしました。 華

2024/08/24

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