妖怪紳士 (都筑道夫少年小説コレクション (4))
妖怪紳士 (都筑道夫少年小説コレクション (4)) / 感想・レビュー
シガー&シュガー
妖怪紳士二編と子供向けSF一編。妖怪紳士には柳柊二による挿絵が入っているのが嬉しい。お話も手に汗握る展開で、読んでいた当時の子供たちはさぞ面白かったろうなと思う。が、一話目の設定が二話目に引き継がれず、別の少年が主人公になってしまったのは残念。二話目も面白いのだけど、最後がぱつんと切れたような終わりでびっくり。もっと余韻を残して欲しかった…。SFの「ぼくボクとぼく」は、途中まで普通に面白く、終盤に明かされる真実がドラマチック。ラストも含めて映像化したいようなお話だった。なかなか満足。
2017/10/09
永田 誠治
前3巻が本格推理だったのに対し本巻は伝奇アクションものです。『妖怪博士』は乱歩だけど、こちらの『~紳士』は都筑流『ゲゲゲの鬼太郎』かな。妖怪大戦争的な内容に。他『ぼくとボクとぼく』は何でもありのSFドタバタアクションで、途中なんかついて行けないな、と思ったけどクライマックスには思わず夢中になってる自分がいた。
2013/01/29
いちはじめ
表題作に単行本未収録だったその第二部、さらにSF「ぼくボクとぼく」を収録。スピーディーでちょっとユーモラスな都筑道夫の持ち味が良く出ている
2005/12/24
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