ミーツへの道 「街的雑誌」の時代
ミーツへの道 「街的雑誌」の時代 / 感想・レビュー
阿部義彦
京阪神の街の月刊誌『Meets』を巡るスクラップアンドビルドの物語です。仙台在住の私にとっては、初めて聞いた雑誌で現物を見た事は無かったと記憶してますが、方言丸出しのいてまえ編集長による、雑誌編集の内幕や苦悩と悶絶の歴史が赤裸々に綴られており興味深く読みました。この本に載っている写真からは、ゴテゴテしてないスッキリとしたレイアウトや表紙のイラストなんかから、センスが良いと感じさせてくれます。親会社から送り込まれるおかしな人事異動にまきこまれやむ無く、会社を去る著者ですが編集集団を立ち上げてご健在の様です。
2023/01/14
Tenouji
地元雑誌でもあった、Meetsの濃さが好きだったが、その編集長がMeetsのことを語った本があるというのを知り、探して、買って、読みました。人の絆のある場所で、遊ぶ、それを「街的」と呼んでいます。そういえば、街の感触と自分の身体感覚とを重ね合わせて語る時代だったのかな、佐野元春ではないけれども。案外、それも「街的」なものからの乖離の始まりだったのかもしれません。 2冊読みの感想も書きました。 https://tenouji.hatenablog.com/entry/2019/01/25/232627
2019/01/19
貧家ピー
『ミーツ・リージョナル』編集者による創刊から退社まで。 大阪・京都・神戸、街と人の面白いを濃くて魅力ある人たちが作っていたからこそ、面白い雑誌ができていたのだろう。 後半の親会社の意向による経営者交代による管理体制の強化が対象的。かなり赤裸々に書いてあるのは、本の雑誌連載だからできたことか。お好み焼き特集の文章が秀逸だったなあ。
2020/12/17
hayatama
街場の大阪論を読んでの関連読み。我が街で生き、遊ぶとはどういうことかを教えてくれるとともに、会社組織の不合理さをも知らしめる。必読。
2010/06/30
hayatama
会社の組織に疲れている編集者に是非読んでほしい。もちろん、編集者とはなんて大上段に振りかぶったりは、このだんじり命のゴンタクレは絶対に言わないのだが、自ら手がけた情報誌とともに、編集者として見事な成長を遂げていくさまがビビッドに描かれている。(そんな事言うと江さんは絶対照れるな(笑)。)シーナの一連の自伝的小説に匹敵すると思われます。ぜひ、140B設立後の続編も期待したいもの。ところで江さん、おせっかい教育論の続編はまだなんすか?
2010/12/25
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