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謎の独立国家ソマリランド

謎の独立国家ソマリランド

謎の独立国家ソマリランド

作家
高野秀行
出版社
本の雑誌社
発売日
2013-02-19
ISBN
9784860112387
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謎の独立国家ソマリランド / 感想・レビュー

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Miyoshi Hirotaka

アフリカの角にあるソマリランドは謎の独立国家。身代金の支払いで為替が変動する海賊国家プントランドや「リアル北斗の拳」のような無政府状態の南部ソマリアと隣接しながら、20年以上も独立と平和を維持している。これはソマリランドがイギリス領だったのに対し、他はイタリア領だったからだ。ソマリランドではでは伝統的な氏族の仕組みが維持され、氏族間の戦争法も遵守された。国の財政基盤は海外親族からの仕送り。資源がなく、不毛な土地なので、利権とは無縁。国際社会から無視されたことで逆に和平が保たれ、民主主義が機能している。

2015/04/30

トムトム

手元に届いて、厚さにびっくり!しかし、面白いのでアッと言う間に読み終えてしまいました。内戦が続くソマリアで平和な自治区?を維持しているソマリランド。昔ながらのしきたり、掟で作る治安の良さ。学校や会社など、小さい世界の常識にしばられているのはもったいない!視野を広げて、様々な世界を見てみよう。何でもありです♪

2020/10/14

ごへいもち

図書館でやっと順番が回ってきた。分厚いので期限内に読めるかなと一瞬思ったけれどやっぱり高野本、読みやすくて面白くて3日ぐらいで読了。どんな悲劇も困難も不快なことも下品なこともw読みやすいエンタメにしてしまう著者のキャラと著書が好き。ソマリランドとの蜜月が続くことを願う♪文庫化して「文庫版あとがき」がつくと良いな。ただいつもながらの体当たり取材なのでその点が心配

2014/07/19

ゆいまある

今までの高野さんの本で一番力が入っている。内戦が続き無政府状態になっているソマリアに、何度も潜入し、湯水のようにお金を使って警備を雇い、賄賂をばらまき、命の危険があるのでカート(覚醒作用のある葉っぱ。まるでヒロポン使って戦争行く人みたい)を食べながら徹底的に調べ尽くしたルポ。ここまでやる必要があるのか?そんなソマリア内に武装解除した独立国家ソマリランドがある。ソマリ人は人の話を聞かず、多動で、共感性に乏しく衝動的で覚醒作用のある薬物に依存しやすい。ADHD+ASDの研究をやるのにぴったりのフィールドかも。

2019/06/22

えちぜんや よーた

ソマリ人全てが必ずしも遊牧民をやっているわけではありませんが、 昔、遊牧民だったころの気質が今でも残っています。・質問を受けたら都合の悪いことでも率直に即答(P35)・物乞いはしない。物乞いをするくらいなら盗む(P41)・離婚も超速。バツイチは当たり前。バツ2、バツ3も珍しくない(P211)日本人と違いすぎて笑えます。アフリカ好きでなくても、辺境旅行好きでなくても、読んでおく価値あり!

2013/08/05

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