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本の花

本の花

本の花

作家
平松洋子
出版社
本の雑誌社
発売日
2013-12-05
ISBN
9784860112509
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本の花 / 感想・レビュー

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nico🐬波待ち中

「本」に纏わるエッセイと書評集。スッキリしていてウィットに富んだ「大人」の女性が書いた文章は素敵でかなり好き。食・物語・暮らしと様々なジャンルの本が紹介されてあり、平松さんの読書の幅の広さにも驚かされる。中でも「再読」について感銘を受けた。本は読み終えた後、読み手の記憶に転じてからが本当の本との付き合いが始まる。本によって読み手が変わり、変わった読み手がその本を再び読むと、今度は本の方が変わっていく。本も読み手も永久連鎖のように様々な形に変貌していく、という。私も時間をおいて再読して本と連鎖していきたい。

2017/09/02

ユメ

再読することの大切さを教わった本書を読み返してみて驚いたのは、この本に影響を受けて手に取った本の多さである。この一冊が数多の本を連れてきてくれた。これだから読書は面白い、やめられない。そして、平松さんの「どのように生きるべきか」という葛藤が書評に滲んでいることに気付いた。その本によって読み手の心がどう動いたか、その心境を赤裸々に晒け出してくれる書評が私は何より好きだ。「どのように生きるべきか」は人類にとって普遍のテーマ。私も、読書を通して自分に問いかけ続けたい。平松さんのように、本の花を咲かせながら。

2018/11/08

ユメ

圧倒された。いつもの丁寧な文体からほとばしる本への愛に、「この本のことを語りたくてたまらない」という前のめりな姿勢が見えるよう。平松さんの細やかな目配りがなされ、行間の機微を掬い上げるような深い読みに、己の読みの浅さを思い知らされると同時に、大きな幸福を感じた。あの本もこの本も、もっともっと深く潜ってゆける。本を読み尽くすということは絶対にない。そんな読書の尽きせぬ歓びが見えたからだ。本を自分の内に取りこんでより豊饒に育ててゆけるよう、何度でも読もう。繰り返しが種を蒔き、やがて芽生え、本の花が咲くように。

2017/09/14

mizuki

そっとわたしの心に届いてくる言葉が心地よい読書となりました♡「洋子さんの本棚」で知った平松洋子さん。本屋をぷらぷらしていて見つけた本に思わず小躍りしてしまう様子や、興奮のあまりに本を握りしめる彼女の姿にほっこりさせられました(*´◡`*) 気が付けば彼女のファンに♡ 彼女の紡ぐ言葉には、たくさんの作家さんからのメッセージも含まれており、読書好きには嬉しい一冊になっていると思います!彼女のように本からのメッセージをたくさん受け取れる読者になりたいと思いました♡

2018/02/25

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

『野蛮な読書』を読んで、平松さんの書評エッセイのおもしろさは、わかっていたので、これも楽しく読んだ。書評エッセイに、日記形式の読書録が挟んである形式。居酒屋エッセイストの太田和彦さんと、元『酒とつまみ』編集長の大竹聡さんという2人との鼎談も読めて、お得感もあり。エッセイに吉田篤弘さんや、小川洋子さんなどの好きな作家との交流も出てきて、それだけでうれしい。

2015/05/05

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