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書評稼業四十年

書評稼業四十年

書評稼業四十年

作家
北上次郎
出版社
本の雑誌社
発売日
2019-07-26
ISBN
9784860114329
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書評稼業四十年 / 感想・レビュー

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KAZOO

どちらかというと北上次郎さんというよりか目黒孝二さん名義の書評で私にはおなじみの筆者です。この本ではご自身のことや友人たちやあるいは出会った本についてのエッセイが綴られています。「本の雑誌」を立上げてそこで文芸作品というよりも中間雑誌的な分野の書評文化を確立したといっても過言ではないという気がします。楽しめました。

2023/10/26

あすなろ

読書家の皆さんご存知の書評稼北上氏。諸々の書き連ね的邂逅エッセイ。高校生になるまで本を読まなかったという氏は、その後中間小説→エンターテインメントに没頭。我々もそこでお世話になった筈。五木寛之・井上靖等の言及も惹かれた。最後に、氏が小説の色あせにつき言及している記述が印象に残る。主人公を支える行動原理が時代の変化に対応出来るか否かが色あせ有無のポイント。確かにそうだなぁと膝を打った記述だった。その他、椎名誠氏のエピソード等流石枚挙に暇なし。

2019/10/22

kokada_jnet

「大森望はずっと自分にタメ口だ。鏡明のことはきちんと尊敬して対応しているのに」とぼやいているが。この本にもたびたび出てくる、目黒さんの天然ぶりのせいだよ。また、高橋良平・大森望らが80年代に始めたファンジン「新少年」につい て、P.177の「70年の国際SFシンポジウムがきっかけ」というのは誤解を招く表現では? 確かに、「メリルと始めた翻訳勉強会の合宿」がきっかけだったのかもしれないが。70年当時は、高橋氏・大森氏らはまだ学生であり、シンポジウムには直接、参加していないのだから。

2020/05/24

つちのこ

3つのペンネームを使い分けた文章に慣れ親しんできただけに、鬼籍に入ってしまったのは残念。今更だが本書で北上=キタガミだと知った。てっきりキタカミだと思っていたので、これではファンとして失格である。著者は生業で食えた数少ない書評家の一人だが、それは読書量と知識の深さ、卓越した文章力があってのこと。最後の章で、未読の本が並ぶ書棚の前に座って、何を読もうと選ぶだけで終わる至福を書いている。これこそ読書家冥利に尽きるだろう。煽り書評と知りつつも信頼し、多くの本と出会え、私もまた至福の時間をもてたことに感謝したい。

2023/07/28

マムみかん(*感想記入少なめです*)

先月お亡くなりになった、北上次郎さんを偲んで。 書評家となって40年。 出版業界やそこに関わる人たちとの思い出が、いつも通りあっちこっちへ脱線しながら綴られています。 ご自分のことを「煽り書評」を書く煽動家タイプと分析されていますが、私も随分と煽られて読みました(笑)。 でも、それで外れたことはないので、とても信頼していた書評家さんでした☆

2023/02/13

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