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ユーカリの木の蔭で

ユーカリの木の蔭で

ユーカリの木の蔭で

作家
北村薫
出版社
本の雑誌社
発売日
2020-05-22
ISBN
9784860114428
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ユーカリの木の蔭で / 感想・レビュー

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KAZOO

北村さんのご自分が読んだ本について様々なつながりからのエッセイです。単なる本についての紹介ということではなくその本にかかわるちょっとしたことなどをつぶやいておられます。本の題名からするとゆったりと心に感じたことなどを自分の気持ちの赴くままに書かれているようで肩を張らないで読むことができました。

2020/10/22

nico🐬波待ち中

北村薫さんによる読書エッセイ。改めて北村さんの知識の幅の広さに驚かされた。日本の文豪は元より、数学、徒然草、落語、俳句、ソクラテス、江戸川乱歩…北村さんの好奇心は一体どこまで続くのか。特に印象的なのはサイデンステッカー氏が落語を通じて日本語を身につけられた話。落語を理解することは日本語の習得のみならず、文化人類学、社会学、民俗学、時代考証なども並行して学べる、という。落語がなかったら『雪国』の名訳もなく、川端康成のノーベル賞受賞もなかったかもしれない、というから驚きだ。落語の奥深さを見直した。

2020/09/20

ケロリーヌ@ベルばら同盟

【積読本消化】北村薫さんのイメージは、『中野のお父さん』。編集の仕事をする娘が持ち込む疑問に、間髪入れず書籍の知識で応える。その博覧強記とも言うべき書物愛!2006年から2017年にかけて連載されたエッセイを一冊に纏めた本書は、書物の一節から思惟の翼を拡げ、洋の東西、時空をも超え、書籍の宇宙を自在に翔け巡る。或いは、入籠の箱を次々開けるように新たな展望が拓ける。ああ、これは『円紫さんと私』シリーズの“私”に出会った時の高揚。こんな風に本を読み、本を愛おしみ、本を語りたい。そんな切なる想いが甦る読書だった。

2020/12/14

ぶんぶん

【図書館】本当に興味の広い人だ、古本屋巡りもそうだが、一つの事を追いかけるとまっしぐら。本当に本の事が好きなんだろうな。一つの事から、又一つ謎が繋がって行く、こんな思考回路は文学者はみんな持っているんだろうか。 しかし、知識の豊富な人だ。どんどん湧き出している、たぶんこういう人は人生に飽きるって事は無いんだろうな。自分が持っている「現代作家自作朗読集」の事が書いてあることが嬉しい。意外と持っている人は少ないと思う、添付のソノシートは聴こえるかどうかは定かではありませんが(笑)いろいろと遊ばせてありがとう。

2020/06/26

マッピー

一体どんな本を読めば、一日何時間くらい本を読めば、こんなに博学で、こんなに深い読解力を持つことができるのだろう。特に明治から昭和初期にかけての文豪の話などを読むと、文学全集読まなくちゃ熱がまた燃え上がります。(周期的に燃える)それにしても、世界文学全集に比べて日本文学全集の読みにくさよ。”明治の文章どころか、大正、昭和のそれまで読めないようでは、あまりに寂しい。”まことにおっしゃる通り。勉強します。

2022/05/07

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