作曲家・渡辺岳夫の肖像 ハイジ、ガンダムの音楽を作った男 (P-Vine Books)
作曲家・渡辺岳夫の肖像 ハイジ、ガンダムの音楽を作った男 (P-Vine Books) / 感想・レビュー
Wataru Hoshii
「巨人の星」「アタックNo.1」「天才バカボン」「キューティーハニー」「アルプスの少女ハイジ」「キャンディ・キャンディ」「あらいぐまラスカル」「ペリーヌ物語」「機動戦士ガンダム」…これらが全部ひとりの作曲家の仕事だとは…(アニソン業界では常識なのだろうけれど)。当時を知る人の貴重な証言で、渡辺岳夫の世界の全体像を描き出そうという試み。昭和のテレビ黄金時代を、裏方の音楽職人に徹して支えた生きざまに、同じテレビ業界の人間として強く共感する。自分は、ナベタケに見せて恥ずかしくない仕事ができているか?
2011/10/26
kabeo
今まで渡辺宙明さんとごっちゃになっている部分もありましたが認識いたしました。キューティーハニーと魔女っ子メグちゃんは大好きです。
2013/05/06
ビーフハート
劇伴を足し算ではなく掛け算として考える、という氏の言葉に激しく同意。だからこそ敢えて音楽を流さないという判断もあったわけですね。本としては多角から氏を捉えているので、様々な面を知ることができて良かった。この流れで個人的には菊池俊輔、渡辺宙明、山下毅雄らの同様本が読みたい!
2012/08/10
頼りない勇者
同時に買った岳夫節音盤を鳴らしながら、昨日ずっと読んでいた。一部のエピソードには知っていたものはあったものの、氏の誠実な人柄が伺える、丁寧な取材の労作だった。 浦人氏の子息だとは知っていたが、家族があんなに芸術一家だとは思わなかった。ライバルの菊池先生のインタビューは、是非欲しいと思った。菊池先生とは、一度だけ会って直に話したことがあるから。それ以前にも、電話を頂くなど、誠実な人柄が作風に現れているなあと思った。
2012/03/25
いちはじめ
遺族やさまざまな関係者の貴重なインタビューで構成。個人的にはインタビューそのものよりもそれら取材を活かした評伝にまとめて欲しかったところだが、渡辺岳夫が再評価されるのは素直に嬉しい。この調子で、菊地俊輔も誰か本を書いてくれんものかなぁ
2010/06/27
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