わが封殺せしリリシズム
わが封殺せしリリシズム / 感想・レビュー
かふ
加賀まりこが松竹ヌーヴェルヴァーグと呼ばれる者たちは先輩映画監督の大家からチンピラ扱いされていたと発言していた。この本のタイトルとのなっている「わが封殺せしリリシズム」でのカンヌで大賞を取り、自身の学生時代に先輩に楯突いたチンピラ性について発言していた。それは同じ改革者でも増村保造を批評(批判)するのかと思ったが納得した。あとで追悼文を書いて若気の至りだったような文章を載せているがテンションが低いと感じた。激情の人大島渚が出ているのは批評家である斎藤龍風の追悼文であろう。ヤクザ性というものだろうか?
2024/02/13
原雄一郎
あまり時間がなく、各人物について評した部分のみを読んだ。この本を手に取る動機とは関係なく、たまたまDavied Bowie isを見に行ったあとだったので、David Bowieについての語りが特に鮮明に印象に残った。エピソードから垣間見えるBowieはやはり粋そのものだった。いつか大島さんを語れるようになったら、再読したい
2017/02/06
tsukamg
封殺せし、と断る必要はないだろう。大島渚が豊かな感情を抱えていたことは周知のことと思っていた。ただこの本は、ぎゅっと圧縮された大島さんの感動の発露が、映画ではなくエッセイになったものの集まりというところがいい。斎藤龍鳳への弔辞は、死した者に対する激情の言葉が、読み手の心にこだまするようだ。
2014/07/18
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