誰にでも、言えなかったことがある ―脛に傷持つ生い立ち記―
誰にでも、言えなかったことがある ―脛に傷持つ生い立ち記― / 感想・レビュー
るうるう
再読。プロローグを読むと、本全体が彼女の苦しい半生の話と予想されるが、本の後半は近況を語るエッセイ風になっている。筆者の生い立ちは苦しく、その日々はほぼ同じように苦しく行き過ぎ、文字にすると案外短いものとなるのかもしれない。苦しいと、人は日々の記憶をあまり残さないように生きる。/再婚相手の晩年の言動は残念だが、彼女が小説家修行中にその怒りの奔出を逃げずに聞いてくれたことはとても大事なことだったと思う。聞く側もダメージを受けるはず。/愛されずに育つと、世界や人間への正しい対応を知らずに年をとる。そこが問題。
2019/11/30
カボ
明るく振舞ってる人ほど、暗い部分を乗り越えてるのかもしれない。心が強くなきゃ、この本は書けないと思う。近頃の理不尽な殺人者に、山崎さんの爪の垢を飲ませて欲しい。最後の「合法的な安楽死」については同感。
2014/11/01
尿酸値高杉晋作
非常に複雑な家庭環境で育った著者。 一見、何不自由無く両親に育てられた人(自分も含めて)には関係無さそうな話ではあるが、そうでは無かった。 親族への愛憎渦巻く感情に多数共感出来た。 故に読んでいてキツい気分になった箇所も多数。 知らず知らず内省させられる書でした。
2014/08/18
Hiroyuki Nakajima
本を読ませて頂いて次々と複雑な状況に追い込まれながらも乗り越えていく力強さに驚きました。自分が苦労した体験など取るに足らない出来事に思えて来ました。横浜の寿町には勤め先が近いのでたまに通りますが、その町の人達に良い印象を持っていませんでしたが、この本を読んで見方が変わりました。
2014/06/26
るうるう
泣いちゃうなぁ・・・・死についての考え方は同感
2014/12/26
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