メルトダウンする文学への九通の手紙
メルトダウンする文学への九通の手紙 / 感想・レビュー
ハイザワ
阿部和重論を目当てに読んだ。既にいろんなところで言われているが、テクスト内での活発な生動、硬直性の打開に小説の可能性を見る人物が、師弟関係という硬直した関係性を現実では構築しようとしていたことに大きなねじれを感じてしまう。まあ今さら言ってもしょうがないし、書いていること自体はすごいと思うんだけど……
2018/08/16
なめこ
もちろん細部まですべてを理解したとはとても言えないけれど、読みあぐみ書きあぐんでいた自分にはとても刺激的な読書体験となった。「手紙」と題されているとおり、各章がそれぞれの批評家や小説家へ対しての魅惑的な挑発、共闘の誘いになっていたとおもう。いったい、どれほどの鍛錬をつめばこんなにすてきな「悪口」が言えるようになるのだろう?
2015/10/14
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