読むのが怖い! 2000年代のエンタメ本200冊徹底ガイド
読むのが怖い! 2000年代のエンタメ本200冊徹底ガイド / 感想・レビュー
harass
書評家二人による書評対談をまとめたもの。季刊誌連載で、編集者からと書評家二人から選んだ、ミステリホラーSF歴史ものなどの娯楽小説を読みそれぞれ採点していく。編集者からのは当時のベストセラーや実用書ばかり。第一回は2001年夏で、殊能将之『黒い仏』で大激論。あれはねえ… 個人的にあまり知らない作家の作品の話が多く、読んでみようという気になった。ベタ好きの北上と斜に構えた理論派の大森の二人の正反対の火花飛び散る掛け合いのような対話が面白く、食傷気味のガイドブック本だったが、いろいろ感心した。
2018/10/17
ばりぼー
ロッキング・オン社の雑誌『SIGHT』に連載された、北上次郎VS大森望の言いたい放題エンタメガイド。理性よりも感情を優先して「物語」に涙する北上次郎と、嫌いな作品も理路整然と分析する理論派大森望のかけあいはまるで漫才。前半は渋谷陽一(FM『ヤング・ジョッキ―』のDJが懐かしい!)が司会を務め、白川道『天国への階段』を、「通俗の極み」「僕のレッド・ツェッペリン観は根底から覆されました」という大森の発言に、「読むと腹が立ちそうだなぁ(笑)」とツェッペリン評論家としての絶妙なリアクションもあります(笑)。
2017/12/08
kubottar
毒舌書評本。2005年あたりの本を紹介してるのでラインナップが古いのは若干感じるが面白そうな本がたくさん見つかった。気になったのはビジネス書も何冊か紹介しているのはいいけど、全て貶すくらいなら最初から紹介するな(笑)エンタメ小説を読むであろうファンに受けそうな書評という意味で載せたのだろうか、と邪推してしまう。
2017/10/05
山田太郎
たいへんためになりました
2008/06/03
takeapple
youtubeの番組での大森さんと豊崎さんによる北上さん追悼の回を観て買いました。ここにある本は、本の雑誌の新刊めったくたガイドでも読んだものやそうでもないものもあるなあという印象だけど、こういう書評って時代を写す鏡でもあるし、当時の自分を色々思い出すきっかけでもあるなあ。最後の二人の対談が一番好き。
2023/04/24
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