日本SF・名作集成―大活字 (第2巻) (大きな活字で読みやすい本)
日本SF・名作集成―大活字 (第2巻) (大きな活字で読みやすい本) / 感想・レビュー
スターライト
豊田有恒「両面宿儺」光瀬龍「消えた神の顔」小林恭二「首の信長」の3篇収録。本書のタイトルから、ベタな改変歴史ものを想像したが、いい意味で肩透かしをくらった感じ。豊田作品は、飛騨地方に伝わる伝説を違った解釈でストーリーを構築した異色作。しかしラストは、往年の特撮映画を思い出し、ちょっとおかしかった。光瀬作品は、キリストの磔刑を題材にしていて、それが後世の虚実とからませて絶妙。小林作品は、負け戦・謀反のたびに信長の首が打ち取られるのを防ぐ運行係官(いって見ればタイム・パトロール)のドタバタを描き、笑うしかない
2010/11/26
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