インナーマザー-あなたを責めつづけるこころの中の「お母さん」
インナーマザー-あなたを責めつづけるこころの中の「お母さん」 / 感想・レビュー
みゃーこ
母娘問題の本。内なる母インナーマザー、心の中の事故批判者として、自己の無能、怠惰を責め続ける末、何もやらない完璧主義、失敗を恐れて何にも挑戦できない。親を断念した後に出会う何かとは。何かを捨てた後に何かと出会い成長していくまでを鼓舞する作品。自分の人生を左右する絶対的存在と思うのは本来は異常である。生き生きした本来の自分に戻るため、精神的に親を殺す、親教を解くことを進めている。自己肯定感とは自分で選び自分で決定し自分で責任をとる行動的積み重ねによって起こる。自分苛め、他人のせいにする、をやめることだ。
2015/06/24
ゆうれいごまん
「日本の聖なる母親像」が変わっていくのには時間がかかるよなぁと思った。NHKで朝ドラなんかやると絶対に描かれるところですし。女性もその役を演じる方が生きやすいから、その幻想を保つことに加担している。これから「良妻賢母」って言葉にぞっとしちゃいそう。
2014/07/01
caramel
参考になるし、納得できる内容ですが少し文体が読みにくかったです。そして、「こんな親でいればいい」みたいな内容も多いので、既に毒親で悩んでる方よりもこれから子育てする方や子育て中の方が読んだ方が参考になる本のような気がしました。
2022/07/28
ともゑ
母と物理的に距離も置いたし連絡も最低限にしたし社会人になって少しは視野も広がったのに今でも母に監視されているような感覚が抜けない。よくよく考えると大人になってから新たに言われた事よりも子供時代に延々と言い聞かせられた事を反芻しているだけだったりする。この本では「親教」という言い方をされているが親の強い支配は宗教と似ている。大部分の人はいつまで親のせいにするのかと理解出来ないかもしれない。ただ、当事者からするとマインドコントロールを脱却するぐらい大変なのはわかってほしい。
2021/04/04
めん
母と子の関係…病理の有無の境界は不明確だ。近年、自閉症にスペクトラムとの言葉が加わったが、精神科領域の疾患や関係性も、連続体である。となると、母と私または私と子の関係に、本書で紹介されるエピソードと重なる点があるので、境界線の位置によっては課題があるとの判断もあり得るだろう。それでも、自分達にOKが出せている。それは、「世間様にひれふす」ことなく、「聖母でもバッド・マザーでもない、ドナルド・ウィニコットのいう『ほどよい母』」と『ほどよい娘』でいたいと思っているからか。結局、まずまず健康な関係性だと思った。
2016/10/16
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