暁の円卓 1
暁の円卓 1 / 感想・レビュー
びっぐすとん
図書館本。初読作家さん。『東大生の本棚』で紹介されていたので。ドイツの作家さんなのに物語に日本が出てきて、しかもかなり日本の歴史も勉強したようで、グイグイ引き込まれた。何とも妖しい秘密結社の世界滅亡の企てとそれに巻き込まれた家族の話。まだ序盤なので今後(なにせ日本語版は全9巻)どんな展開が待っているのか?20世紀という100年の物語なので、現代史の勉強になる。さすが東大生のお眼鏡にかなった作品だ。しかしあと8巻もあるのか・・ちょっと読むのが大変だな。すごく読みやすいし、歴史との絡め方も巧みで面白いけど。
2020/02/19
空箱零士
★★★☆ 世界を破滅させるべく暗躍する「暁の円卓」と、その陰謀を阻止する宿命の下日本に生まれた「世紀の子」デービットの対決を通し、二十世紀を陰謀論うごめく異世界として再構築した一作。誕生から十八歳(一九十八年)の話なので、歴史的出来事の記述も駆け足感があるが、ヒロヒト親王(!)らとの出会いと交遊や、伊藤博文暗殺、両親の暗殺を理由にやさぐれ飛び込んだWW1の凄惨さなど、訳文の洒脱さもあり随所での魅せ方は上手い。正直、敵が巨大すぎて「そもそもどう戦うか」さえ見えないが、異能力もの要素もあり、ワクワク感は高い。
2018/12/19
昴
人類を破滅させようとする秘密結社とそれに立ち向かうデービット百年にわたる戦いの物語 歴史上の人物との関わりも面白い。
takky_tate
20世紀の出来事が満載で、近代史の人物もたくさん出てくる。秘密結社と特殊能力を持ってうまれた、デービットの物語。読み進めるのに時間がかかった。おもしろいと感じる部分と、うーん?と感じる部分と両方。友情とかは好きな部分、戦争の描写は、苦しいのでさらっと流し読み。
2012/03/13
ももすけ
図書館の児童書の棚で見つけました。タイトルから、冒険ものかと思いきや、20世紀史をスリリングにそして、興味深く、小説化した大作。20世紀に起きた世界大戦や様々な事件は、ある秘密結社が世界を浄化する為の100年計画によるものだったという展開がすごい。また、そこには、否応なく日本が関連してきますが、ドイツ人が書いたとは思えない程、日本に関する記述が詳細です。世界史を勉強する人には、おすすめです。
2011/04/07
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