祈りのちから: 東大寺大仏縁起絵巻より (やまと絵本)
祈りのちから: 東大寺大仏縁起絵巻より (やまと絵本) / 感想・レビュー
モリー
「東大寺大仏縁起絵巻」の中巻と下巻を絵本に仕立て直すという、何とも贅沢な作りです。絵巻に登場する人物の表情や視線が一人一人違い、見ているだけで楽しくなります。しかし、この絵本は単なる絵巻の解説ではありません。解説の後半で東大寺の大仏殿が三回造られたことと合わせて、その都度より遠くから柱材が運ばれた事実を作者は指摘します。「自然破壊は、いまに始まったわけではありません。ゆっくりと時間をかけ大木を育ててくれる森を守ることを、わたしたちは、学ばまければなりません。」という作者の言葉が強く印象に残りました。推薦。
2019/11/10
とよぽん
東大寺大仏縁起絵巻より。大仏殿は奈良時代に建立されたが、焼失により鎌倉時代、江戸時代に再建され、これまでに三度造られた。困難にぶつかると、祈りの力が海を越え山を越えて、奈良へ必要な資材を調達する。あれだけ大きな大仏と大仏殿を造った財力や人材、権力など測り知れないエネルギーを、東大寺に行くたびに思う。
2019/11/18
ヒラP@ehon.gohon
「東大寺大仏縁起絵巻」から選ばれた絵を使って、大仏建立と大仏殿の由来を語った絵本です。壮大さと荘厳さを感じます。
2021/01/08
kokotwin
日本の歴史ある絵巻を利用した絵本って、絵巻を知るいいきっかけになると思う。絵とお話がはぴったり一致しているからなおいなぁ。
2021/08/25
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