イエス運動・マルコ・哲学 (横浜市立大学新叢書 11)
イエス運動・マルコ・哲学 (横浜市立大学新叢書 11) / 感想・レビュー
kentaro mori
驚くべき書であった。ボソボソと声に出しながら読んでいた。全文引用したいところだがやめておく。イエスはいかに恐るべき反逆者であったか。それはまだ「宗教」になる前のプリミティブな、故に乗り越えることのできない・・・●神学とは、緊張関係とは無縁の生に蓄積していく一種の脂肪でありぜい肉である。私たちが知るキリスト教は、神学という余計な脂肪をため込んだ以降の肥満体の宗教である。[・・・]「キリスト教」とは、イエス運動が「宗教」に変貌していったことを最初の大きな変容として、実に多くの変容や変質を経由しながら、出発時の
2021/04/25
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