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目ざめて腕時計をみると

目ざめて腕時計をみると

目ざめて腕時計をみると

作家
堀江敏幸
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出版社
サンクチュアリ出版
発売日
2012-04-10
ISBN
9784861138775
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目ざめて腕時計をみると / 感想・レビュー

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コットン

既に絶版のようですがプロジューサーに片岡義男、発行所がビームスでほんの少しクリーミーな白色の紙にモノクロの小ぶりな写真集。 堀江敏幸さんの作品はある時間や空間など特定の場面をスケッチしたように感じることがあったが、この写真集はそんな時間に迷い込んだ感覚にさせられる。作家としての堀江さんとしてはこの写真集も文章も表現の方法が異なるだけで同じことを言っているように思われ、そんな静かな時間が流れる写真集です。

2019/01/08

保山ひャン

タイトルは、島尾敏雄の本の1行から。身辺の景色を撮った写真がとくに解説もなしに収録されている。堀江氏は、写真の記録と記憶を手掛かりに、複数の「私」について語っている。僕もこの写真の束を見て、体験しなかったことも思い出のうち、とばかりに、自分の記憶の1ページに勝手につけくわえる快楽にひたった。複数の私のなかに、僕がまじっていてもかまわないかな、と。いわば、思い出泥棒である。

2016/06/17

ドル箱

堀江敏幸がいつ撮ったのかは計り知れないが、フォト(写真)集である。アート、、抽象、日常その他の「時」を刻んだ刻印(記録)でもあるが、著者がどういう「テーマ」でこの「書物」を発刊したかは理解は出来よう。「時」という「概念」が生まれ今まさに我々は「時」の連続を歩み続けている訳だが、同時に「歴史の傍観者」でもある。それは「生」から「死」に至るまで変わらぬものでもあり、同時に記憶の片隅で刻み込まれて現在を生きている。あと書きで少し時間論学を語っているが私はそれを肯定もしないし否定もしない、それこそ全て机上の論学で

2012/04/13

翰林菩薩

正方形の小さな写真集。ページは書かれていない。読み進めても位置は厚みで判断する。写真は全てモノクローム。モノと都市の風景が多く写されている。他愛のない日常スケッチの数々。ふと、これは夢で見たかも、と思う。全く知らない、見たことのない写真ばかりなのに。

2019/12/29

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