星の王子さま バンド・デシネ版 (Le Salon des livres)
星の王子さま バンド・デシネ版 (Le Salon des livres) / 感想・レビュー
マリリン
原作に敬意を払いながら逸脱する事を許される世界。谷口・夢枕両氏の作品然りこれがバンドデシネの魅力か。妖艶な薔薇等シュールな画から独特な世界に惹き込まれる。...大人ってそういうものだよ。...王子さまが聞いた言葉が星のように輝き散りばめられた世界。通底する世界は儚く優しい。本作に登場する王子さまは原作と違った趣がある感だけど好き。お気に入りさんの投稿で知った本作品は極上のBD。日本との文化の違いを感じる。原作を再読したらどのように感じるか。
2021/12/27
きつねこ
星の王子さま、昔から持ってるのに最後まで読んだことがないとぼやいたら、紹介していただきました。原作とは異なる王子さまの姿に戸惑いながらも読み進めるうちにはまってしまいました。そして、きつね。《飼い慣らされる》って、主従関係のある言葉かとおもっていたよ。素敵だなあ。原作にもう一度挑戦てみます。→かんけいないけど、最後まで観れない映画は地獄の黙示録。何度観ても必ず同じところで寝てしまいます。。
2015/07/30
miyu
サン=テグジュペリの星の王子さまが大好きなので3冊の日本語版の他に英語・仏語・伊語版を持っている。これはバンド・デシネ版。ジョアン・スファールはBD界では比較的若手に入るのか?(全然知らなかった)この絵は王子さま好きにとって「ふざけるな!」と腹立たしく思うのかもしれないが私は好きだ。金髪碧眼なとこだけは同じでオリジナル王子より一癖ありそうな子供だが喜ぶシーンや泣き顔など妙に人間くさくて愛らしい。そして飛行機乗りがおじさんで(それもいかにも仏人)とても身近に感じる。緻密な絵柄や色使いも流石にBD。よかった。
2018/04/29
チャーリブ
聖書に次いで世界中で翻訳されているという「星の王子さま」だが、バンド・デシネ版があるとは知らなかった。BD作者のオリジナル部分もあるが、基本的には原作に忠実な内容となっている。絵は好みが分かれる(王子さまの顔のイメージが違うとか、バラがエロチックすぎるとか)かもしれないが、サン・テグジュペリの顔が本人の特徴をうまくとらえていて可笑しい。日本語訳は池澤夏樹氏で、すでに彼の翻訳本もあるのだがBDに合わせての訳下ろしとある。悪くない訳だと思う。例の『28言語で読む星の王子さま』が欲しくなりました。○
2021/12/07
いちろく
本屋に並んでいる星の王子さまの本のイラストやイメージとのギャップに唖然として手に取った本。純粋なイメージとかけ離れた、変なクスリでもやっているのでは?やさぐれているの?と思ってしまう表紙のイラストに違わず、星の王子様の内容でシュールな絵が続くのです。王様やサラリーマンに至っては怪物ですか?と聞きたくなる程。それでも、その世界観に慣れてしまえば、池澤夏樹さんの訳とも相まって、こんな星の王子さまも良いのでは?と思えてしまうから不思議。これまで星の王子さまの内容が合わなかった人にオススメしたくなる一冊。
2016/11/02
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