鉄火: 佐内正史写真集
鉄火: 佐内正史写真集 / 感想・レビュー
きりさめ
陰影が少ないフラットで淡い色合いの写真たち。もとはそれぞれ人の持ち物だったりお昼ご飯だったり、誰かがいつも通る道や仕事をする場所だったりするのだろう。そんなバラバラの空間にあったもの同士がこうして矩形の画角に均一に収まり、一冊の本の中で並んでいるのを見ると、本来は馴染み深いものの別の姿を見たような気持ちになる。それはよそよそしいという感覚ではなく、普段誰の目にも触れられくらいの隅っこでひっそり存在していたものが美しい光の中で心地良さそうにたたずんでいるのを遠くから覗いてぼうっと見惚れてしまうような感覚だ。
2021/08/05
miiiii
色がいい。
2011/01/10
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