あめつち
あめつち / 感想・レビュー
アキ
野焼きの炎と阿蘇の火口からの噴煙、青白く反転させた炎、それらが後に緑の草原になる。馬が草を喰み、人が集まる。1300年続く日々の営みも、一日ずつ取り上げると、なんと変化がある景色なのだろう。地球上の一日は、世界中と繋がっていて、また明日になれば違う世界が広がっていく。阿蘇に5年間通い撮った写真に、その間違う土地で撮った写真も、同じ時間軸にあり、ひとつの線上に並べると、地球のはじまりを意識する。
2022/05/28
ぐうぐう
2012年、東京都写真美術館で開催された川内倫子展『照度 あめつち 影を見る』の中から、『あめつち』を収めた最新写真集。舞台は阿蘇、テーマは野焼き。なぜに野焼きに、川内倫子は魅せられたのか。もちろん、炎が見せる様々な表情の魅力はあるだろう。しかし、草原を焼くという行為が、逆に自然を豊かにし、そこに伝統という文化が生まれた。実に1300年続く野焼きに、自然と文化の融合としての神秘が感じられる。その神秘をフレームに閉じ込め、ページを開くことで再び解放される、これはそんな写真集だ。
2013/10/14
Koki Miyachi
う〜ん。。。こういう写真集もあるんだ。アリだと思う。おシャレだし。勉強になります。でも、もっと写真にチカラがある方が記憶に残る気がする。
2015/08/14
さと
748 2013/6/4青幻舎 阿蘇 野焼き
2024/03/22
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