新・大阪モダン建築 -戦後復興からEXPO`70の都市へ-
新・大阪モダン建築 -戦後復興からEXPO`70の都市へ- / 感想・レビュー
Nishiumi
戦後から万博に至るまでの大阪建築の変遷を、「大大阪時代」に対して「新大阪時代」と銘打って紹介。戦後の大規模な区画整理事業や住宅供給、モータリゼーション到来等の社会的な要因や、それに追随する企業や公社・公庫・公団、プレーヤーたる建築家や組織設計・ゼネコンの底力等々、複雑な要因が絡まりあって都市・建築が出来上がっていく様が驚く程分かりやすくまとめられている。伝統建築に比べて、築年数の浅い近代建築は再開発で取り壊されがちだけど、その中にこそ都市のダイナミズムがあるのだと思う。
2024/03/19
アメヲトコ
19年7月刊。『大大阪モダン建築』の続編として、万博までの戦後建築が取り上げられます。50年代の名建築は90年代から00年代にかけて軒並み取り壊されていて、もっと意識的に撮っておくべきだったと悔やまれます。本文は酒井一光さんが執筆予定で、3編のみ執筆されたところで他界されたのは残念でなりません。引き継がれた髙岡伸一さんによるあとがきには酒井さんへの思いが籠められていて泣かせます。
2019/08/12
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