コンビニたそがれ堂 (ピュアフル文庫 む 1-1)
コンビニたそがれ堂 (ピュアフル文庫 む 1-1) / 感想・レビュー
SJW
村山さんの初めての作品。村山さんは児童文学で活躍されているというのは知らなかった。この作品も児童書だけれど、文庫本にするにあたり大人向けに漢字が増えているせいか、あまり児童文学の作品とは気がつかなかった。確かに童話のようなファンタジーだけれど、大人でも心が暖まり、涙腺が緩くなる話ばかりで、読後の清々しい気持ちがとても良かった。シリーズにになっているので続きを読むのがとても楽しみ。
2018/11/28
kariya
たそがれ堂はちょっと変わったコンビニ。大事な大事な探しものがある人は、ここでなら必ず見つけ出せる。すれ違ったまま別れた友達、捨てられたリカちゃん人形、もうすぐ命の尽きる猫の女の子。幾つもの失くしていたものと、たとえ形は違っていてももう一度巡り合う、ちょっぴり胸は痛むけれど不思議で優しいお店の話。桜の話のあたりから涙腺に危機を覚え、後半では見事に決壊しつつ(笑)頁を閉じた。気付かないだけで、探しものは本当はすぐ側近くにあるのかもと、思わせてくれる本。いつも通り過ぎるのに見慣れない角を曲がれば、ほらそこに。
2009/12/28
おいしゃん
小さい頃、壊れて動かなくなった電子レンジにお別れの手紙を書いたり、餃子皮包み機まで、ありとあらゆるモノに名前を付けたり。いま思えば実に奇妙な小学生だったのだが、そんな幼少期を思い出す、童話のような、絵本のような、静かで温かな六編。
2015/03/24
財布にジャック
書店のポップにほっこりしますと書いてあったのでほっこりねぇと思いながら読みましたが、本当にほっこりという言葉がぴったりな内容でした。「さよなら」にまつわるお話ばかりで、特に「あんず」は切なくて印象的でした。児童文学だそうですが 大人でも充分楽しめます。
2010/06/16
ダリヤ
ひとやものやどうぶつのきもちに、よりそうようにきぼうをあたえてくれる、こんびにたそがれどう。もしもたずねることができたなら、おいなりさん、かってかえりたい。あんずのおはなしが、とてもすき。
2011/05/21
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