山本周五郎探偵小説全集 第三巻 怪奇探偵小説
山本周五郎探偵小説全集 第三巻 怪奇探偵小説 / 感想・レビュー
たく
まあまあ面白い。そりゃご都合主義の連続ですが。
2014/07/27
伯修佳
戦前に書かれたせいか、バブリーな国粋主義の垣間見える中編小説を筆頭に当時ならではの雰囲気が楽しめる短編などがあって、娯楽と割り切って読むには面白かった。ただ小説としてのクオリティは現代のラノベよりも軽い。読みやすいのはまだしも、作者の意図がまるきり文章で語られてしまっているのはいかがなものか。山本周五朗を手に取ったのはこれが初なので、後期の著作を読んでみようと思う。
2011/12/04
しいかあ
病膏肓に入ってしまって手がつけられないくらいの周五郎マニアか研究者でもない限り用はないであろう、若い頃の周五郎の探偵小説集。正直な話、つまんないから素人は手を出してはいけない。そもそも戦前の作品は周五郎自信焼き捨ててしまいたいって言ってたくらいだし。「骨牌会の惨劇」や「殺人仮装行列」を読むと、「樅ノ木は残った」でやったように、敵とみえた人物が実は味方で、逆に、味方とみえた人物が実は敵だった、というような周五郎お得意のどんでん返しはこのころからすでにあったのだなあという感じ。
2010/05/27
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