ロリータ、ロリータ、ロリータ
ロリータ、ロリータ、ロリータ / 感想・レビュー
マエダ
ナボコフのロリータを読むための実用書である本書。まずは著者の「ロリータ」愛がいい、いかに好きかが文脈から伝わってきて。こちらもを再読へといざなう。一冊の本に対してここまで読み込むということがなかったので,そのような本をつくっていこうと思う。
2017/09/03
harass
新潮文庫の訳者による『ロリータ』の一般向け解説書。参照で少し読み返す。訳者によると、よくナボコフ作品は原書でないとわかったことにならないという言い方がされるが、第一人者のネイティブの学者でも、この作品はわからないと言っているそうだ。ちなみに、有名な冒頭の一文の書き出し、「我が命の光」 light of my life のlife とは 主人公のペニスの換喩だという。作品中、何度もその意味で life を使っていて、再読して、ナボコフの仕掛けに、ニンマリするのだと。
2017/02/11
harass
キューブリック版の映画『ロリータ』を恥ずかしながら初視聴。こういうのだっけかと、慌ててこの本を参照。
2018/04/11
harass
ナボコフの小説『ロリータ』の読解書。こじつけの読解ではなく実に腑に落ちる根拠が仕掛けられていること驚いた。神は細部に宿るとはなるほどと恐れいった。また話法や『信頼出来ない話者』についてを本文の例をあげながら説明があり、近代小説というものの複雑さと企みを意識できて非常に勉強になった。ここまで高度な内容にもかかわらず、一般向けの書き方をしていて軽く読める。新書で読みたい。個人的に、有名な冒頭の『ロリータ、我が命の光』うんぬんのくだりの意味については、のけぞってしまった。ナボコフ、恐るべし……
2016/03/09
燃えつきた棒
せっかく『ロリータ』を読んだので、哺乳綱鯨偶蹄目ウシ科ウシ亜科ウシの端くれとしては、みんながやっているように反芻してみようではないか。 もし、ウマくいかなくても、ウシなうものは何もないのだから。/ いきなり、チェス・プロブレムが出現して仰天! 本書は、「1 ナボコフとプロブレム」から始まるのだ。 そうだ、twitterの「Problem Paradise」さんは、ひょっとした若島先生ではないだろうか? そういえば、フォロワーに出版社、英米文学、ロシア文学関係者がやたらと多いぞ! いよっ、ビンゴ!/
2023/07/13
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