「物質」の蜂起を目指して――レーニン、〈力〉の思想
「物質」の蜂起を目指して――レーニン、〈力〉の思想 / 感想・レビュー
世界から忘れられた男
どうも現代政治思想は「力」がキーワードであると言えそうだ。例えばネグリのスピノザ・マキァヴェリ読解がそうであり、そしてこの本で展開される白井聡のレーニン読解がそうだ。彼はこれまで何度も何度も繰り返されてきた比較政治的手法やレーニン賞賛のための「アリバイ」集め的な読みを鼻で笑う。そして、今日レーニンを読むことに意味があるとすれば、白井のようにレーニンとの「幾多の出会い損ね」に目を向け、「ありえなかったレーニン」を探求する他ないだろう。
ゆきんこ
思うところもあるが、勉強になった
2023/07/21
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