岡本綺堂探偵小説全集 第二巻 大正五年~昭和二年
岡本綺堂探偵小説全集 第二巻 大正五年~昭和二年 / 感想・レビュー
HANA
岡本綺堂の埋もれた探偵小説を発掘したシリーズ第二巻。本館では翻案が少ないせいか「魔女の恋」の様な突飛な筋のものは影を潜め、地に足のついた筋の作品が多い。僅かにある翻案「幽霊旅館」等も綺堂らしい落ち着いた怪異が楽しめる作品だし。収録されている作品は女性を主人公としたものが多いのも特徴。薄幸の女性から華族の令嬢、探偵見習の少女までその幅は広い。ただ彼女らの行動や過去を追うのがストーリーの眼目となっている場合が多く、あまり探偵小説らしく無くなってしまっている気もする。他には少年小説や怪談も収録されている。
2012/09/12
mnagami
ミステリー色は薄目。いわゆる怪異系の話が多かったかな。個人的には第一巻のほうが楽しめた
2016/05/21
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