本の森 翻訳の泉
本の森 翻訳の泉 / 感想・レビュー
しーふぉ
鴻巣さんは穂村弘さんの本で知り気になっていた翻訳家です。書評や読書日記、対談などで構成されている。翻訳家だけあって構文についての考察が多い気がする。
2019/04/14
魚京童!
本を読んで、感動して、ここに書いて、それで終わりではない世界。新しい世界を紡ぎだして、ここではないどこかへ連れて行ってくれる。世界は面白い。新しいことをしたい。もっと何かをやりたいと思う。そんなことを思った。
2024/06/02
れいぽ
読書しながら久しぶりに頭を使いました(笑)これは凄い本です!書評・文学論・翻訳家としての姿勢・ロングインタビュー&対談。どれも内容が濃い。そして面白い。読書の醍醐味の一つは知識を得ることなんだなぁ、としみじみ幸福感に浸りました。翻訳という作業は言葉を突き詰めることに等しく、鴻巣さんの言葉ひとつひとつがきちんと密度をもって伝わってきます。こんな風に本が読めたら人生が豊かになるだろうな、と憧れます。自分の読書体験を還元できるような読み方をしないと本に失礼だよなぁ。。。と反省することしきりです。
2014/09/20
Nobu A
鴻巣友季子著書9冊目。13年刊行。いやはや改めて多才だと感嘆。これまで溜めた本の評論、本に関する雑感を綴った読書日記、国内及び海外作家へのインタビューを纏めた本書。翻訳論に関する知見は学者然。まあ大学で教えてもいるからそりゃそうだ。しかしながら紹介する書物から博覧強記な知識が窺える。タイトルが正に名詮自性。読みたい本が増え、歴史的翻訳論に対する筆者の考察に大いに刺激を受けた。媒介語を通して東洋と西洋文学が融合。それにネットが拍車を掛け凄い世の中。客観的な評価軸を涵養しなければと感じた。個人的には啓蒙書。
2024/10/14
aoneko
こんな読み方もできるよ、な話。面白かったし、楽しかった。国内は、角田光代、江國香織、朝倉かすみ、水村美苗、多和田葉子、朝吹真理子、それから1Q84の独自の緻密な紐解き。他に池澤夏樹ワールドの歩き方(対談)がとくに。著者曰く、ここに書かれたものが、翻訳や書評やエッセイの土台となる部分だそう。<詩的な峡谷を知る人こそが、理想の翻訳者ではないかと思う。> かっこいい。
2013/12/04
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