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増補新版「物質」の蜂起を目指して――レーニン、「力」の思想

増補新版「物質」の蜂起を目指して――レーニン、「力」の思想

増補新版「物質」の蜂起を目指して――レーニン、「力」の思想

作家
白井聡
出版社
作品社
発売日
2015-07-25
ISBN
9784861825354
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増補新版「物質」の蜂起を目指して――レーニン、「力」の思想 / 感想・レビュー

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Mealla0v0

レーニンを「可能性の中心」で読む。現代思想としてレーニンを蘇らせる。それが本書のスタイルである。レーニンにとって革命とは、潜勢力としてある〈外部〉を手繰り寄せ、それを現勢化することだと言う。その賭け金が「物質」である。すべてが商品化される資本制社会において、「物質」は〈内部〉に織り込まれた〈外部〉なのだ。これを蜂起させることで、〈外部〉を解放し革命を成し遂げる――白井の描くレーニン像は、このようなものである。外部の喪失、平準化というような現代思想の難点を、白井はレーニンによって乗り越えようとしているのだ。

2018/06/06

makoppe

安保法案が通りそうな今日に読了。レーニンが目指した革命は現在を未来化し、未来を現在化するようなものであった。それを導くための力としての物質。私たちは未来を、つまりいまは見えない何かを引っ張り出してくることが絶対にできる。戦争のない、貧困や差別のない社会を作ることができる。危機の時代にあってこそ、レーニンがなそうとしたことが役立つものとして、生き生きと立ち上がってきている気がしてならないのだ。

2015/09/17

Mt. G

祝・増補改訂版で復刊!なのですが、肝心の増補部分は、序文と『ネグリ、日本と向き合う』収録論文と『国家と革命』の解説でした。絶版だったのが手に入るようになっただけでもうれしいことですが……。

2015/07/28

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