ウィッシュガール (金原瑞人選オールタイム・ベストYA)
ウィッシュガール (金原瑞人選オールタイム・ベストYA) / 感想・レビュー
じゃすぽ
自分の親なのに、血の繋がった家族なのに言葉が通じない、あの感じ。すっごくわかる。子供に不幸になってもらいたい親なんていないのは分かってる。そもそものベクトルがすれ違っているってなぜ気付いてくれないんだろう?ピーターとアニーが出会って、私も二人に出会えてよかった。金原瑞人さんは金原ひとみさんのお父様なんですね。金原さんセレクトのYAもっと読みたい。代田さんの訳はやはり読みやすくて、原語かと思うほど。たくさんの人たちの素敵な本にしたいという想いがこもった一冊。
2017/08/27
みーさん
吃音とか障害がなくても性分として内に内に籠る子はいる。そういう子に話せ強くなれって言ったって追い詰めるばかり。お互いに思いあってるのにすれ違う。もどかしい。世の中はいい人ばかりではない。とんでもなく悪い人もいる。悪気なく悪い人もいる。ピーターはアニーと出会えて良かった。でもそれも谷の魔法だったのかもしれない。
2018/01/23
みずけろ
代田亜香子さん訳なら良い話だろうと手にとって大正解。すごく良かった! 血のつながった家族でも、もしくは家族だからこそ、理解するのが難しい。家族とうまくいかなくて途方に暮れる少年が田舎の森の中でウィッシュガールと出会うことで、自分を見いだしていく…というお話。うーん泣けた! 森の中や谷の描写が美しくて、うっとりしました。映像にしたらいいかも。
2017/12/03
papakiti
他者になかなか理解してもらえないってことありそうです。家族であっても。こんな谷があるなら行ってみたいですね。ラストはとりあえずハッピーエンドってことでいいのかな。
2020/09/03
あいん
父親は、失業中で母親とのケンカが絶えない。主人公のピーターは、自分ことがうまく言葉にできない。そのせいもあって友だちにからいじめられている。そんなピーターが神秘的な谷でちょっとかわった少女と出会う。彼女は、小児がんと闘っている。かわりたいのにかわれない2人が絆を深めていくことで、新しい自分になろうとする。boy meet girlの王道のようなストーリーだったけど。しっとりいい話だった。望みはかなう。そんな世界がいいな!
2018/10/15
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