東京時間旅行
東京時間旅行 / 感想・レビュー
ケイ
①東京オリンピックのために街の上を走る高速道路。飛躍的に衛生的な都市となった。②神保町 在庫の管理のオンライン遅れ。1割のマニアが9割を買う現象。カフェ神田伯剌西爾 ③飯田橋と神楽坂のパリ化。セーヌと左岸と右岸になった考察。④丸の内 岩崎対澁澤買収合戦裏話 ⑤銀座 歩道の広さと車道の狭さがもたらす銀ブラ感 ⑥三越丸善 ハイカラという時代 海外は遠かった ⑦上野 彰義隊に焼かれた地への博物館 ⑧日比谷公園 ドイツ帰りの本多静六の共同幻想 ⑨京都の古書店 古書店は住民の民度と比例するらしい
2018/09/10
yyrn
知識や過去情報が豊富で、かつ文章が達者なので飽きさせずに読ませてくれるが、特に前半の神田神保町、新宿、神楽坂辺りの思い出話に惹かれて一度行ってみようかなと思って読んでいると章の最後で今は閉店とか、取り壊されているとかガッカリする結末が多くて残念だった。三越や丸善の辿った長い歴史や日本経済の基礎を作った渋沢栄一の話は面白かったし、またカフェにまつわる変遷(西欧に倣ったお酒を出すカフェ→喫茶店→特殊喫茶と純喫茶の話)も面白かった。今度上京したら、東京都江戸東京博物館に行ってみよう。
2018/01/14
法水
先月末のイベントで購入した著書をようやく読了。神田神保町に始まり、新宿、神楽坂、丸の内、銀座、三越、丸善、上野、日比谷公園、国立国会図書館といった東京の各地に関するエッセイを集めた一冊(第2部では横浜、栃木、熱海、京都も)。中ではイベントでも話されていたカフェに関する話が面白かった。「カフェ」という言葉の変遷をたどるだけでも、日本で「メイド喫茶」が誕生したのは必然だったのだなと感じた(収録されたエッセイが書かれたのが2000年なのでメイド喫茶への言及はなし)。
2017/12/25
Lieu
書き下ろしではなく、前世紀末からの東京についてのエッセイを集めた本。異邦人の目から見た東京論という印象である。十九世紀パリに知悉した仏文学者として、横浜出身者として。坪内祐三の東京本と比較すると面白い。
2020/05/27
みみりん
神保町、上野、三越、丸善、丸の内。多くの場所が昔からよく訪れた場所だったが、ほとんど知らないことばかりだった。 文章もおもしろくて一気に読んでしまった。私鉄沿線も興味深かった。純喫茶の意味を初めて知った。このような知識を知るのは本当に楽しい。
2018/06/01
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