徹夜の塊1 亡命文学論 増補改訂版 (徹夜の塊 1)
徹夜の塊1 亡命文学論 増補改訂版 (徹夜の塊 1) / 感想・レビュー
Fumitaka
恐らく沼野充義先生は日本では唯一の「スラヴ文学者」であり、「アカデミックな論証」(p. 197)と、あえてそれを踏み越えたエッセイ的な部分が混ざる「越境者」の文学論集となっている。リモーノフはロシアの極右の親玉としか知らなかったがアメリカ亡命経験のある元文学者(p. 32)らしいことは知らなかった。沼野先生が訳されているようで目を通しておきたい。スターリンの故郷については『ロシア文学の境界』(p. 485)までは「グルジア」表記が採用されている。
2024/04/09
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