デンデケ・アンコール: ロックを再び見出し、ロックに再び見出された者たちの物語
デンデケ・アンコール: ロックを再び見出し、ロックに再び見出された者たちの物語 / 感想・レビュー
kawa
60年代、エレキギターに魅入られた著者の自伝的小説「青春デンデケデケデケ」(直木賞受賞)で描かれた時代から40年。再びギターを手に中年バンドを結成する。マニアックな内容は読み手を選ぶのだろうが、著者から半世代後の私にとっては、結構趣味の重なる部分ありでCCR等を聴きながら楽しませてもらった。著者自身を描く部分より、「越後のギターマン」や「八王子一の孤独なドラマー」の不器用ぶりのほうが印象的で読ませる。
2022/02/06
それいゆ
「青春デンデケデンデケ」、直木賞作品の小説を読んだのも映画を観たのももう20年前のことなんですね。私は作者と同じ香川県人であり同じ世代でもあるので、アンコール作品には特別な思い入れがあります。ギターを弾くわけでもなく、ロックに興味があるわけではありませんので、音楽に関する描写部分は何を描いているのかまったく分かりませんが、なぜか読破したような気分になりました。バンドを組むメンバーとなる越後のギターマン、八王子の孤独ドラマーの話は傑作で、涙が出そうになりました。ぜひ映画化を!高齢者たちの話になりますが?
2021/12/22
しーふぉ
青春デンデケデケデケの続編というか、作者のその後的な話しですね。ちょっと、とっ散らかってる印象ですかね。
2024/10/13
tetsubun1000mg
初読みの作家だったが、タイトルに魅かれパラパラ見ると昔聴いた海外の音楽グループの名前が出ていたので選ぶ。 スタートは主人公の生い立ちと40歳でギターにハマった話が続くのだが、店名につられてふらりと入ったスナックでギターを抱えた客と、寡黙なマスターに出会う。 そこから変な客とギターを通じて仲間になりお互いを語り合うようになる。 主人公もギターの客もマスターも人見知りなのにギターやドラムを通じて気持ちが通じ合っていくのが面白い。 芦原氏は60、70年代のロック、ポップスが大好きで生きがいになっているみたい。
2021/12/15
ひびキング
前作は青春小説だったと思うんだけど、続編の今作はなんて言うか著者自身の人生をなぞってるような私小説のようだな。物語はなくて延々とロック愛が綴られてる。演奏したりバンドやらない人には通用するのか?てなロック談義、ギター談義とリバプール愛が凄まじいです。著者は私より少し上の世代。私はベンチャーズは聞かないのでビートルズを久しぶりに聴きながら。観音寺の財田川の側にある「リバプール」っていうミニが刺さった喫茶店があるんだけど、映画に使われてるって知って行ってみたい。そしてこの本をチャーリー・ワッツに。
2021/12/17
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