都筑道夫創訳ミステリ集成
都筑道夫創訳ミステリ集成 / 感想・レビュー
だるま
この作品社という出版社は、意外な翻訳本や全集を出す。『隅の老人 完全版』の時も驚いたが、この本も凄い。都筑道夫さんが作家として成功する前に、原稿料目的でやった児童向け翻訳。その長編三作が収録されている。だから相当な厚さであり、定価も六千円オーバー。コアな都筑さんマニアで無ければ手が出ないよ(^-^)。内容にも驚いた。原作を読んだ都筑さんが、あまりのつまらなさに呆れ、原作の骨組みだけ生かして全く別の物語に変えてしまったとの事。もう翻訳よりも創作に近い。なるべくミステリ色を入れたらしいが、読むにはキツかった。
2022/03/30
Tatsuo Ohtaka
寝床本にしてようやく読了。子ども向け小説シリーズのために、原作のフォーマットを生かしつつ自由に書き上げた3編はとても楽しい。当時の挿画も復刻し、巻末の解説も詳細。ファンにはたまらない。
2022/04/30
kiriya shinichiro
注釈が多くて読むのが大変だった……都筑道夫が原作を面白くしようと頑張ったのはわかったんだけど、元の英語の原稿と照らし合わせて読んでるわけじゃないので、注釈でわけがわからなくなってしまう。あとがきまできて「あっあれもそうだったのか、道理で。自分上げか」と思った部分については注釈ついてなかったもんな。
2022/09/14
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