岬 附・東京災難画信
岬 附・東京災難画信 / 感想・レビュー
takao
新聞小説
2024/09/21
kaz
小説は読まず、挿絵を堪能。夢二のデザインは大正時代のデザインと言っても良いのかもしれないが、当時の雰囲気がうかがわれて面白い。風景の描き方にはセザンヌの影響があるのかもしれない。図書館の内容紹介は『天才と呼ばれた美術学校生と、そのモデルを務めた少女の悲恋、貞淑な軍人の妻の消極的な愛、伯爵夫人の道ならぬ行為…。竹久夢二の新聞連載自画自作小説と、連載中断期に綴った関東大震災の記録を挿絵97枚とともに収録』。
2022/12/02
安土留之
竹久夢二の新聞連載小説。画家と許嫁とモデルの恋愛模様を描いている。当時、新聞を売るための話題づくりとして新聞小説が重要だった時代、人気の夢二に依頼したのだろう。許嫁が身をひくなど、ストーリーはちょっと非現実的だが、すべての右ページが小説、左ページが夢二の挿絵となっているので楽しめる。 なお、関東大震災後の東京を描いた「東京災難画信」が附として収録されているが、震災後の実録で、私にはこちらのほうが面白かった。
2022/11/17
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