ファウスト
ファウスト / 感想・レビュー
杜のカラス
まったくの新刊、そして図書館本。「ファウスト」、みんな知っているゲーテの代表作、ある程度の概略は、学校でも教えられたかもしれない。全部、通して読んだのは初めて。歌劇で見れば、ほんとうはもっと面白く感動したと思う。西洋文化、聖書について詳しくない者には、理解しがたい面も多々あった。いままでの思いと、違った面もあった。実際に読んでみないと本はわからない。ファウストが学問に満足できず、もっとよい人生を考え、悪魔のメフィストフェーレスと取引して、グレーチェヘンと知り合い、子まで為す。ハッピーエンド、後がある。
2022/12/25
YASU
高校生のころにトライしたが,見事に挫折した記憶がある.思えば老境ファウストの苦悩が全然実感できなかったのだ.本文中にしっかりそのまま書かれていた.「悪魔はね,年寄りなんだよ.悪魔が分かりたきゃ,年を取るんだね!」なるほど年を取ったわけだ!この新訳本,とても丁寧な解説を読めば大筋が理解できてしまう.が,実際に演じられている舞台を想像しながらゆっくり読むと,一層味わい深い.
2023/06/18
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