脱原発社会を創る30人の提言
脱原発社会を創る30人の提言 / 感想・レビュー
とよぽん
人間が人間として生きていく、自然が自然本来の姿であり続ける、ということと、便利で効率的な現代社会の生活。私たちが求めるのは、何よりも安全な生活だと思う。原発は原爆と同じ。危険きわまりなく、まして地震大国の日本においては・・・。この提言集の論を読んで、いろいろな分野の専門家がこんなにも正論を尽くしているのに、2023年の今もまだ再稼働とか考え、裁判でもGoなんて、一体何なんだろうと頭を抱える。ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ、もうこれ以上、核の惨禍は誰の人生にも起こさないで。
2023/04/23
FOTD
東日本大震災の直後に、30人の有識者によってこの本が創られていることに驚いた。しかし、まだ脱原発への道は遠い。原発がなくても1980年代ぐらいの暮らしができるのなら、さっさとそちらの方向へ舵をきってほしいと願う。あのときの原発事故で私達は人類と原発は共存できないと知ったのではなかったか。これからの世代に迷惑をかけないように、進む方向を変えて行かなくてはならない。 この本を読んでいるときに、今日は能登半島で震度6強という地震があった。日本には地震が多いということを忘れてはいけない。
2023/05/05
たかやん
原発が、単なる発電方法の1つではないことがよくわかりました。原発は、経済成長依存型かつ東京一極集中の社会のあり方の象徴だということ。だからこそ反原発の表明は、福島原発事故以後も原発ありきの考え方に居座り続けるような、今この瞬間の目に見えるものしか信じないような価値観に対して、NOを突きつけることにつながるような気がします。堂々と反原発を言えるようにするためには、結局のところ地道に勉強していくしかないのだと思う。
2019/04/24
らぱん
あの日を前に再読。フクシマの事故後に緊急出版(2011.7.1初版)された本。提言者の30人のうち半分は既知の人でその半分は事故以前から関心を持ちメッセージを受け取ってた人だ。そのため、提言内容に耳新しいものは少なかったが、あの頃にこんな本が出版されていたのだなということに感慨を覚える。城南信用金庫による事故後の具体的取組をしている同理事長吉原毅氏の提言は力強く発見だった。この本をきっかけに知った出版元コモンズの発見も収穫になった。あれから8年。自分は何をしているのか。世界はどうなっているのか。
2019/03/04
金平糖
本日、電力会社の株主総会が報道されているが、秋山さんが警戒している通りの弁で以って原発の必要性を主張している様に『カネは麻薬』とは、まさにと思う。田中さんが「原発に頼らない社会へ」で、『命の次に大切な金の流れを蔑ろにし変革はできない』と書かれていたのを思い出す。子孫や国土より自分の私腹を肥やすことしか考えない輩に、小出さんが書かれているガンジーの墓に刻まれている「現代社会の七つの大罪」を突きつけたいが、教授の言う通り『恥を感じないような人たちがやっているから問題』で彼等は何も感じないのかもと憤りを感じる。
2012/06/27
感想・レビューをもっと見る