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東京大学「80年代地下文化論」講義

東京大学「80年代地下文化論」講義

東京大学「80年代地下文化論」講義

作家
宮沢章夫
出版社
白夜書房
発売日
2006-07-18
ISBN
9784861911637
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東京大学「80年代地下文化論」講義 / 感想・レビュー

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かみしの

80年代というのはまだこの世に生まれてもいないわけで、バブル崩壊以降の文化しか知らないわけだけれど宮沢章夫の語るところの「かっこよさ」というのはなんとなく理解できる。果たしてテン年代とはどういう時代であるのか、ということを考える上で重要な一冊であると思う。バックボーンにあるピテカンとおたくの対立は、現代においては非常に薄くなっている気がする。欅坂の表象や、ネットと伝達、オザケン・コーネリアスの活動再開など、とらえるべき現象は多そう。80年代は記号化、階層化、資本主義への批評の視線の時代。

2017/05/24

じょな

ピテカントロプスエレクトス 文中に何回出て来ただろうか 平成生まれの私からしたらこれまで生きてて遭遇したことのない語彙

2014/08/17

wasabi

「『不合理』。言ってみればこれこそが文化だと思うんです。ところがいま、文化全体が、こういった合理主義みたいなものにすべて収束されていくというふうに考えられます」「そうは言っても西武セゾングループが果たした一定の役割はあったし、それによって動かされる文化というのもあった。そこから生み出される新たな文化というのも当然あったはずですけれど、そうした現象をひどく憎悪していた人たちが80年代に存在し、それがおそらく『六本木ヒルズ』を生んだというふうに、僕には見えてしかたがないんです」。

2013/05/18

miunac

最近の言葉でいえば、リア充が陰キャを笑ってる、そういう本。このエリート意識はなんだろうね。私はスネークマンショーもYMOも蓮實重彦も漫画ブリッコも岡崎京子も高橋源一郎も大塚英志も買ってましたけどね。宮沢章夫の中で、(最)上部のピテカンと(最)底辺のオタクというヒエラルキーが抜き難くあるんだろうね。知識として既にそのヒエラルキーは成立しないのはわかっていても、身体感覚として抜けないのだろう。宮沢章夫はもう少し頭がいいと思ってたけどね。

2020/03/17

rosehrsworld

2000年生まれです。80年代の文化に興味があります。さすがにこの本だけで80年代のサブカルチャーを理解したことにするのは無理があるので、もっと色々な人の視点からの本も読んで理解を深めたいです。

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