失われた時を求めて フランスコミック版 第2巻 花咲く乙女たちのかげに1 海辺への旅
失われた時を求めて フランスコミック版 第2巻 花咲く乙女たちのかげに1 海辺への旅 / 感想・レビュー
timeturner
祥伝社版は第1巻第1部「コンブレー」に第2部「スワンの恋」を加えただけで続刊も出ていないので、白夜書房版で第2巻を読んだ。これも途中なのがなんだかなあ。水族館のシーンはヴィジュアルアートならではの迫力だった。こんなふうに水槽の魚を人間社会の比喩として使っている小説は昔の本に多いような気がするけど、それってヴィクトリア朝に流行ったアクアリウムの影響もあるのかな。
2019/04/21
こん
これは漫画の体裁をしているけれど、文字が多すぎて、原文の小説を読んだ方がいい気分になった。絵に魅力はそんなに感じなかったな。海外のバンドデシネはみんなこんな感じなんだろうか?
2017/02/26
パン太郎
滅びゆく水槽の魚たちに対し、溌剌として自由を謳歌する新しい時代の女性たち。それをなすすべもなく眺めている主人公。あらがいようもない時代の流れを、まるで車窓からの景色でも眺めるように。
2020/07/11
takizawa
本巻では、主人公が祖母と一緒に海辺の町・バルベックで過ごす日々が描かれている。フランスの列車の様子や海岸沿いの町の華やかさを観察することができる。祖母があまり社交的でなく、主人公自身も周りの貴族と自分への扱いが違うことを気にしたりしていて心理描写も楽しめる。最初の列車のシーンで療養のためだからと祖母を言い聞かせアルコールを飲み、ほろ酔いで席に戻ってくる主人公がかわいい。
2009/01/13
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