サブカルで食う 就職せず好きなことだけやって生きていく方法
サブカルで食う 就職せず好きなことだけやって生きていく方法 / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
ご存じ筋肉少女帯の大槻ケンヂが書いた自伝的表現者指南。良い本だと思う。何より面白い。サブカルの定義を、アングラに笑いを足したものというのも納得。文筆家やミュージシャン、作詞家になりたい人には良いアドバイスが連なっている。必要なのは才能と運と継続。しかし才能はあるか無いかはわからない。運は人それぞれ。一番大事なのは継続してやりたい事があるか否か。そして自分の好きなジャンルを底上げしたい気持ち。読書メーターにも文筆家になりたい人は多いはずである。本書を読んでいつか花開く人が現れるのを期待している。お薦め。
2017/09/30
harass
読みたかったなかなか置いてなくて、ようやく借りる。ロックバンド?などのマルチな経歴のある著者の自叙伝。出版時は46歳(2012)。モテたいけどもなんの取り柄のない著者の中高時代とふとしたことでバンドをやり、知り合いの先輩がケラリーノ・サンドロヴィッチで、彼の主催するインディーズレーベルナゴムに所属。楽器も引けずに音感もない彼の率直な、口を濁しているところもあるが、半生を語る。同時代の自分には非常に懐かしく感じる単語が多い。東京で自宅住まいで月15万稼げればなんでもできるなどの名言多し。表現者志望必読。
2021/05/09
流言
帯の”普通のことができない全てのボンクラへ”というコピーが心強い、ミュージシャンともエッセイストともタレントともコラムニストとも小説家ともつかない”サブカルの人”大槻ケンヂが”サブるなくん”たちへ送る応援歌。自分の体験を例示して軽快に若者たちをはげましている。笑い話にしつつも繰り返し書かれているのは継続の大切さであり、運も才能もなくても続けることだけはできる、として”40歳までやめられなかったら、そのまま生きていけばいいんじゃないですか”という切り捨てぶりは、”サブカルの人”なりの腹のくくり方を感じる。
2014/02/06
mitei
この人面白いなって思いました。んで結構マルチな活動してたのをはじめて知った。
2012/07/05
山田太郎
歌がうまいわけでもなく、曲が書けるわけでなく、楽器も弾けないし、話術が特にすごいわけではなく、自分の人生切り売りしてここまでやってきたような気がするが、それがすごいことなのだろうと思った。
2012/10/26
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