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檸檬・桜の樹の下には (お風呂で読む文庫 6)

檸檬・桜の樹の下には (お風呂で読む文庫 6)

檸檬・桜の樹の下には (お風呂で読む文庫 6)

作家
梶井基次郎
出版社
フロンティアニセン
発売日
2004-09-01
ISBN
9784861970061
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檸檬・桜の樹の下には (お風呂で読む文庫 6) / 感想・レビュー

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lonesome

生まれて初めてのお風呂読書で、毎日少しずつ読んで読み終わるのに結構時間がかかってしまいました。まず思ったことは、書かれてから80年以上経っているのに感覚が非常に現代的だということ。そしてどの短編にも自身の病気を背景に、対象を見る視線に愛情や畏怖や生への気持ちがかいま見ることが出来る。言い回しがストレートに言い切らない文章が多いところもなるほど梶井基次郎の面白さなのかなと思うし、猫好きであろうことに親近感を覚えました。

2014/03/16

lonesome

毎晩お風呂に入りながら読むこと五回目。さすがにだいぶん馴染んできたけどまったく飽きがこないことに気がついた。梶井基次郎の病気が作品に色濃く影響を与えていることは言うまでもないけれど、自身の行く末を見つめながらもうちひしがれてはいない様子なのは、「のんきな患者」に見られるようなどこかゆったりとした家族の存在があったからだろうか。自分の時間がそう長く残されてはいないこと、世間との時間との対比に諦めやもどかしさや生の尊さが見えて、特に「交尾」の最後の場面はとても美しく思う。

2015/01/16

3月うさぎᕱ⑅ᕱ゛

梶井基次郎さんの檸檬にあるこの1節だけを読んでみました。満開の桜がこんなにも人の心を魅了するのはどうしてだろう。私には手作りのお弁当を開いてみんなでお花見して食べる♪しか思い浮かばないのに、こんな発想や感覚ってすごい。これは信じていいことなんだね。まだ間に合う。この気持ちで桜を見にいってこよう。

2015/04/09

Arietty

「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」の強烈な一文で始まることで有名だけれど、実はそれに続く「これは信じていいことなんだよ。」の一文がとてもいい。「桜の樹の下には屍体が埋まっている。これは信じていいことだ。」と繰り返し繰り返し言って、どういうことかをとにかく語って、ようやく桜の樹の下で酒を呑む権利を得たような気がする作者。中身への共感とか同意を超えて、その言葉の響きが、桜の季節に必ず一度聞きたくなる。

2012/04/17

宇宙猫

本当はこの本ではないのだけど「櫻の樹の下には」「檸檬」を昔読んだので記録として登録。

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