ポケットは80年代がいっぱい
ポケットは80年代がいっぱい / 感想・レビュー
SOHSA
遠い日の花火、過ぎていった祭りの後ろ姿を思い出させる80年代クロニクルだ。作者と同年代の自分はあの時代どこでなにをしていたのだったか。80年代の日本はいろんなものがごちゃ混ぜで飽和へ向かう道程であったし、そのようにしか見えていなかった。本書にはそんなまさにありありの時代の舞台裏がいっぱい詰め込まれている。あの時代を読み解く上でも一読の価値はある。
2013/02/19
うみやまみみ
旅のお供に…宮沢章夫さんが面白い!と言われていたので今回読んでみました。いやはや脱帽、衝撃、あちこちで痺れておりました。私自身80年代好きと謳っているものの…この本…9割がお初の内容、1割は宮沢章夫さんのNHK番組で知り得たもの…という…。それより何より香山リカさんの医学生の傍ら…そんなマニアックな仕事を成し遂げられた…経歴が凄すぎる。結局、国家試験は1回で通られたのかな?あとレントゲン画像拝借や、春美さんのキセルの件など、書いちゃって大丈夫なのか?と気になった箇所も。図書館本でしたが、この本…買います。
2015/09/06
readtuktuk
〈私たちはいつまでも、YMOチルドレンとか、誰かのチルドレンなのかもしれない。〉……そうかも。
2011/09/01
asobu
そういう世界があるみたいと薄々気づきながらも掴めなかった(だって小学生だったし)世界を内側からガイドしてもらったような感覚。中学生になったらあれしてこれして…ワクワク、という瞬間にYMOが散開してしまい行き場がない気持ちになった宙ぶらりんの若き日の自分の魂を慰めるような読書でした。軽く読めちゃうけれど、これを知っておくと香山さんの現在の本を読む時にも理解しやすいはず。そして祖父江さんの装丁も素敵!
2010/12/10
wm_09
80年代のサブカルチャーの牽引者たちが「80年代はスカだった」と言われたことに反発して書いた80年代本の一。といっても80年代を論じるとかではなくて、作者が自分の大学時代を楽しく振りかえっているエッセイで、次々と飛び出してくるサブカルチャーの神様たちに驚きながら読まされる。山崎春美・松岡正剛・祖父江慎・浅田彰・戸川純・エトセトラ。(ローウェル嬢)
2010/11/03
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