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取るに足らない事件

取るに足らない事件

取るに足らない事件

作家
早川いくを
出版社
バジリコ
発売日
2008-05-24
ISBN
9784862380890
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取るに足らない事件 / 感想・レビュー

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鷺@みんさー

みうらじゅん的テイストを求めて読んだんだが、確かに「戦後の昭和ニッポンで起きたヘッポコ三面記事」がメインなものの、笑えるだけじゃなく、コラムが深い。「早送りの戦後史」【餓死のリアル】と【マッカーサーはノッペラボー】を読むと、敗戦直後の日本人の切実さと、マッカーサーの政策がどのように日本人に受け入れられたかが、すごくよくわかる。何気に早川いくをすごいよな。あと、巡査に拾われ、ドロボーに入られたときに飼い主をひっかいて起こした仔猫ちゃんの写真がめちゃくちゃ可愛いので、猫好きは必見。

2018/03/24

keith

戦後間もないころの取るに足らない事件簿。当時はこんな取るに足らない事件も新聞に載ってたんですね。早川さんの解説が軽妙で面白いです。けれど一番読み応えがあったのは、間に挟まっている小コラム「早送りの戦後史」でした。特にマッカーサーのことは、こんなことがあったんだと、まさに目から鱗でした。

2016/08/02

くまくま

今の日本は落としたものが却ってくる、治安がいいって言われている。けれど、昭和20年代の戦後の日本は…強盗、泥棒は当たり前。生きるためにやむなしの行為だった。それを知って、こんなに平和に暮らせていることに感謝したくなった。この本のいいところは、「取るに足らない」だからくすっと笑える人情味あるところがミソ。うっかり強盗に謝罪する強盗、女同士の決闘などなど。一生懸命に生きた人たちを垣間見ることができます。

2016/05/11

hirayama46

はじめての早川いくを。戦後間もない混乱期に起こった数々の「取るに足らない事件」を紹介した一冊で、企画としてはたいへん興味深いものなのですが、もうちょっと書き方にひと味あればより面白いものになったかな……という印象。惜しい。

2018/01/03

Humbaba

戦後の混乱期であっても,人というものはそれ程代わるわけではない.ある種牧歌的な生活が営まれていた時代だったからこそ,そこに起きる事件にもどことなく人間臭さがあった.

2010/11/08

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