KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

美しき天然

美しき天然

美しき天然

作家
田中聡
出版社
バジリコ
発売日
2009-12-04
ISBN
9784862381583
amazonで購入する

美しき天然 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

あつひめ

現代、皇族の方々は国民のために日々祈り続けてくださっている。ありがたいことだと感じる。この平和な時代を手にするまでにはざまざまな問題も多々あった。どこかで誰かがその不備をもみ消したり国民には分からないことがたくさん。こうして実在した方の物語は、知らなかった時代を知るきっかけになる。それも教科書ではわからないような部分を。本当のところは、誰にもわからないのかもしれないけれど、思いがけない行動をなさるというちょっとした一面を垣間見たような作品でもあった。

2011/10/31

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

**天皇ネタ・伝奇**皇太子時代の大正天皇をめぐる物語。皇太子時代、諸国を漫遊していた史実にフィクションを旨く溶け込ませた良書。そんな彼のお供に当時、新聞記者だった電通の創始者、権藤震二や政治家、山県有朋などが活き活きと登場する――この物語にはスクナ族の巫女サワが登場する。この点だけでも私はこの著者の冒険心に感謝したい。巫女にして母、母にして女天皇である神功皇后ことオキナガタラシヒメノミコト。"巫女"と"天皇"には史実的に重大な繋がりが窺える。この著者が今後どれだけその点に肉薄した作品を描くか期待したい。

2012/10/09

むつぞー

直訴しようとする者、妨害しようとする者、妨害を阻止しようとする者、自然とシラベをあわせるスクナの一族と、その一族の娘に心を残す笙吉を配置し、どうなるのかというドキドキしながら巡啓についてまわった気がする作品でした。そしてまた自然とのありようを考えさせる作品です。

2010/01/08

カツイチ

「美しき天然」とは嘉仁皇太子(後の大正天皇)のお人柄のことだと不敬な思い込みで読み始めたけど、違いました。終盤ウラをとられたのか大変眠くシラベも響かずスジを誤りました。富国強兵殖産興業の掛け声の下、無茶なこともあったのだろうなぁ・・・と改めて思いました。

2010/10/15

しろ

実在の人物や事柄が多く登場しながら、とても不思議な物語。心惹かれたわたしにはスクナの記憶が残っていたのか。

2010/06/30

感想・レビューをもっと見る