LONESOME COWBOY
LONESOME COWBOY / 感想・レビュー
kinkin
写真家の佐藤秀明。「1967年からあるときはモーテルやバスの窓から、シュラフの中から眺めたアメリカの風景とそんな風景に再びでかけた2017年までの写真集」(本書抜粋)古い町並みや道路、夜のネオン街や看板、マジックアワー、モノクロで撮られた雲のコントラスト写されているのはどれもアメリカらしいアメリカだと感じた。片岡義男氏の『ロンサムボーイ』にも影響されているようだ。空の青さがとても印象に残った。図書館本
2019/01/10
の
写真家・佐藤秀明がアメリカを放浪し撮影した写真集。アメリカの歴史的な出来事を撮影してきた著者による人々が生きるリアルなアメリカの姿が、50年以上に撮り貯めてきた膨大な量の写真の中で描かれる。資本主義を謳歌した豊かな国アメリカとは趣が異なり、乾ききった荒野に佇む個人商店や祭りに集う普段着の人々といった年代は変わっても変わることのない風景が並ぶ。終わりが見えない道をひたすら前進する行為は「ロンサム・カウボーイ」であり、アメリカの人々の開拓精神はファインダー越しの荒野の風景から読み取れる。前進するしか無いのだ。
2019/01/30
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