生涯現役 (新書y 163)
生涯現役 (新書y 163) / 感想・レビュー
蘭豆
「老人問題を主体にしていえば、死者と同じで、ご老人も平等だということ。」…老いは階段を踏み外すように突然訪れるのだ。
2013/04/05
bittersweet symphony
即物的に自身の老いを捉えてそこから何か考えようという気の滅入る作業をあえてやろうと言う人もあまりいないわけで(メタフィジカルなそれはよくあるような気がします)、そういう意味では著者らしいスタンスの作品ではあります。口述筆記という時点で作品テーマの一部を成していたりもしますね。この手の話で自分がおもいだすのは、いかりや長介が死ぬ間際に泣いたという話が息子の談話として新聞に出ていたときに、息子の話として悔しかったんだろうというようなコメントが出ていたことで、これは人として逃げれないものなんでしょうね。
2006/12/17
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