冒険としての社会科学 (洋泉社MC新書)
冒険としての社会科学 (洋泉社MC新書) / 感想・レビュー
ころこ
平易で数時間もあれば大意はつかめます。しかし、パーツは誰でも知っており、表現も簡単なのに、論理を確認しながら読むと新たな発見があります。第3章マルクス主義の考え方で、労働価値説とはマルクス主義においては所与の条件であるというのが新たな発見でした。何を当たり前のことをというかも知れませんが、労働価値説に以前から全く説得されていなかったので仕方がありません。それを理解する文章を書けるというのが著者の凄いところで、いつもこういった文章に出会うと、理解するとはどういうことか、論理的って何だろうと考えさせられます。
2019/11/15
キリ
戦前戦後を理解するにはこの本を読みこなさないと話にならない、ということだけは言える。と思う。
2015/01/04
キリ
今問題になってる憲法改正とか、かつてあった全共闘とか、ようやく分かった。
2014/12/06
中川苦行
現在の憲法の成り立ちとその意味をキリスト教から現代まで順に追って説明されていて、世界史の教科書をさらにもう1歩だけ踏み込んだ内容でかなり分かりやすい。社会科学の入門書としてちょうどよかった。
2013/08/13
ヘビィ・ベス (野ばら組)
構造主義や権力の正体について歴史的な背景とともに時系列に沿って勉強することができる。ただ概論をなぞるだけでなく読者の本質的な疑問に鋭く切り込んでいく文章は流石橋爪先生です… 社会科学を装備して、"社会"という姿の見えないに魔物に挑んでいこう!とワクワクするような本。
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