日本の家郷 (洋泉社MC新書)
日本の家郷 (洋泉社MC新書) / 感想・レビュー
読書の鬼-ヤンマ
2009年1月22日初版発行、図書館本。題:日本の家郷。故郷、郷里と言わず”家郷”という福田和也氏。P4:萩原朔太郎の著書”氷島”に”家鄕"アリ。家:人と人との繋がりと離別、血の繋がりの有無はともかく縁と思想で繋がる世界を独自の視点で快説。使用する文言一つ一つに福田氏とは何者か?を感じる本書。書以外の絵画の世界も評する。画家・長谷川利行、柏木如亭、高橋由一等の筆絵、福田氏独自の解釈で知るが、彼らの絵をネットで知る強い衝動に駆られた。PS.読中の”作家の値打ち"は衝撃。2024年9月20日、63歳没、合掌。
2024/10/17
nokaisho
福田和也の出世作だが、新書化されて初めて読んだ。 「近代小説=彷徨者の様式」の図式を(徳田秋声らと同様に)永井荷風に当てはめるのは少し呑み込むのに閊えがあった。批評論「虚妄としての日本」は横光利一から始めたことでイロニーの説得力を上げるのに成功していると思った。 著者の問題意識は今でも私の中心にあるものと感じた。解説にもある通り「ロマン的イロニー」なので必ず負けるのではあろうけど。
2017/12/10
sk
概念を外側から攻めて行ってる感じ
2012/10/31
みろり
難解(名)
2010/08/14
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