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天皇制批判の常識 (新書y 231)

天皇制批判の常識 (新書y 231)

天皇制批判の常識 (新書y 231)

作家
小谷野敦
出版社
洋泉社
発売日
2010-02-06
ISBN
9784862485175
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天皇制批判の常識 (新書y 231) / 感想・レビュー

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モリータ

古本屋で見当たらないからといっていつまでも読まないのも変だったのでAmazonで。正面切って基本的人権から天皇を論じようという主張は明快で、繰り返しが多く見えるが、本当に筆者以外にその点を論じるという知識人がいないのなら強調しすぎにはならないだろう。個人的には南北朝動乱のあたりの歴史はいつまで経っても苦手なのもあり、第四章「光明皇后の易姓革命」の脈絡がよくわからなかった。まぁこれをとやかく言うのは基礎知識を勉強してからとして、他国の君主の法的位置と権利を比較解説してもらえると有り難かった。

2016/02/09

kenitirokikuti

図書館にて。再読。現在は著者本人が電子書籍化している。平成の天皇は亡くなる前に退位して代替わりという予想外の展開となった。何も解決していないが、国民も諸政党も護憲基調で進んでいる。

2021/03/03

しゅん

天皇制批判の理路を説明するのかと思ったら、そこは「生まれにおける人間の平等に矛盾する」の一点突破で、ほとんどの記述は多くの言論人、文化人の天皇性に対する(ほぼ批判的な)論評に終始していた。他の立憲君主制国家と日本の天皇制との比較は興味深いので、個人的にも深掘りしたいテーマ。

2019/02/22

白義

左派ではないものの天皇制に強固な反対意識を持つ廃止論者による天皇制をめぐるエッセイ、というか著者の多くの著書と同じように、天皇制自体よりそれをめぐる言説への論壇オタク的な私記雑感が中心を占める。本題の天皇制については「人は決して生まれによって差別されるべきではない」という点に集中して、言説分析も含めてぶっちゃけそこまで考察は深くはなく、まとまりのないぼやき芸的なところがあるが、四章の「光明皇后の易姓革命」などところどころに面白いところもある。しかし、テーマがテーマなだけに恩師の平川祐弘への嫌味が一番面白い

2017/01/31

肉欲棒太郎

「生まれで人を差別してはいけないなら、なぜ天皇制があるのか」。普通に考えれば当然思い浮かぶこの疑問が、残念ながら我が国では公の議論の俎上には全く載らない。男系維持派が側室制度の復活を言わないのはおかしいとは私もかねてより思っていた。あと、「左翼」が天皇を礼賛するという、最近の珍妙な風潮にも非常に違和感がある。そういえば、今日は今の天皇の誕生日らしい。ハピバ。

2016/12/23

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